Asphalt Roots

Asphalt Roots

未完成でも進む、BYMSCUPの実験

Asphalt Rootsは、全国で展開しているバスケットボールスクールだ。
これまで様々なSTREET GAMEに触れてきた中で、ひとつ確信していることがある。
ストリートには、他では得られない価値がある。

正解がない。
誰も教えてくれない。
だからこそ、自分で選ぶしかない。

その中でしか育たない力がある。
それを子どもたちに体験してほしい。

ストリートボールを通して人生を設計できる人間を育成すること。
そして、バスケットボールを人生を通して楽しんでもらいたい。
そんな人を多く仲間にして行きたい。
Asphalt Rootsは、そのための場であり続けたいと考えている。


スキルを獲得する場 「BYMS CUP」

BYMSCUPは、その一つの取り組み。
子どもたちは個人で参加し、その場でチームをつくる。
1日を通して、優勝を決める大会。
ゲームを通して上手くなるために、毎大会テーマを設定する。
そのテーマに沿って、あえて制約をつくる。

正直に言えば、これによって何が起きているのか。
まだ、はっきりとは分かっていない。
それでも、続けている。
ここを、成長する場にしたいから。
ただ上手くなるだけではなく、
この環境でしか手に入らないスキルを、持ち帰ってほしいから。

一方で、どう見えているか。
「楽しそうな大会」
「満足度の高いイベント」
もし、そこだけで終わっているのであれば、本来の意図は、まだ届いていない。

BYMSCUPは、イベントではない。
スキルを獲得するための場。
しかも、意味のあるスキルを。



「Energy Is A Skill」


今回のテーマはEnergy Is A Skill
しかし、この言葉はそのままでは抽象的すぎる。
そこで、ルールとして具体化した。

「ディフェンスリバウンドは、2バウンドしなければ取れない」

リバウンドとルーズボール。 
“エナジーって結局そこじゃない?”
っていう仮説。
事前にテストも行った。
エナジーは確かに現れた。

一方で、すぐに課題にも気づく。
そもそもリバウンドの攻防は、ゲームの流れがなければ発生しない。
では、その状況をどう生み出すのか。
.教えるのではなく、感じさせられるようにどう設計するか2ヶ月間悩んだ。




エモーショナルタンクを貯めろ


当日。
暑すぎた。4月の太陽ではない。
このままだと、外でスポーツできなくなるんじゃないか。
そう思うくらいだった。
それは一旦置いておく。

イベント前、スタッフミーティング。
ここは良かった。
全員で趣旨を共有し、自己紹介をして、場をつくる。

誰もの心の中にあるモチベーションのバロメーター「エモーショナルタンク」を貯めるために仕込んだ施策の数々。
もちろんその後に、子供達も保護者達もその場にいた全員で行った。

全力自己紹介。
全力あっち向いてホイ。

空気は明らかに変わった。
この感覚は、はっきり手応えがあった。
ただ、毎回同じことをやればいいわけではない。
その場で判断できる力が必要になる。
ここは今後の課題。


そして~かがや~く、、ウルトラソウル、、、HEY!!!


ウルトラソウル企画。
突然曲が流れたら、その場にいる全員で「HEY!」と叫ぶ。
ゲーム中でも、いついかなる時でも関係なく。
一人でも叫んでいなかったら全員で走るはずだった。
本当は保護者を走らせたかった。
結果として、全員が叫んでいた。

想定外。
でも、良かった。
一気に解放される感覚があった。

一方で、クレームも入る。
音量を上げるか下げるかで対立。
でも、それくらい場の熱量は確実に上がっていた。





エナジーを出して勝つ


エナジーポイントも導入した。

エナジーに対して加点することで、試合の勝敗に影響するルール。
通常のスコアとは別の軸でゲームが動く設計。

普通にルールに入れていいと思う。
FIBAにメールしてみよう。
怒られるかな?



コーチングも、正直ぐちゃぐちゃ。

エナジーって何?
それってスキルなの?
どうやって引き出す?

問いかけるのか、教えるのか。
何も決まりきってない。
その場で子どもを見て判断するしかないけど、そこもまだ甘い。



でも、見えたものもある。
BOX OUTする子は増えた。
それはいい。
ただ、“分かってるか”は別。

リバウンドって、日本にとってめちゃくちゃ重要な技術だと思ってる。
サイズで勝てないから。
本来は“答えがある”領域。
それをずっと問い続けるのが正しいのかも、まだ分からない。



あと、保護者と話してて気づいたこと。
完全に2パターンいる。

・ストリートが好きで来てる子
・ここで元気になってる子

で、後者の方。
エナジーある子ほど、普段のチームで浮く。
ここで元気になる。
戻って、またしんどくなる。
これ、どうする?

BYMSCUPだけの話じゃない。
Asphalt Rootsとして向き合うテーマ。


アスファルトの上で続く挑戦

今回のBYMSCUPは、完成されたものではない。
未完成であり、途中段階にある。
しかし、それでいいと考えている。
完成しているのであれば、続ける必要はない。

やることは山ほどある。
コーチングの整理。
価値観の共有。
エナジーの定義と言語化。
そして、それらの伝え方。

だから、またやる。
うまくいかないことも起こるはずだが、
それも含めて前に進む。

アスファルトの上で、次の挑戦を続けていく。


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