STREETBALL HOOP CREATIVES 002 -RYO-
STREET HOOP CREATIVES
日本でストリートボールのカルチャーを創る。
世界中どこを見渡してもまだない、
誰もが夢中になれるようなバスケットボールの世界を。
RYOには人を魅了する力がある。
大学生で光るものを見出され、
ballaholicボーラーとして活動を始めて6年ほどが経った。
今、RYOが頭の中で考えていること。
自分が納得いくまでドリブルをついて、染み込ませる。
その先に自然と身体から出るムーブ。
そんな瞬間をただ創り出そうとしている。
Interview with RYO
Interviewer : TANA (ballaholic Creative Director / Designer / Photographer)
ストリートボールとの出会い
TANA : 自己紹介を。
RYO : RYOです。バスケやってます。
TANA : バスケはいつから始めた?
RYO : 小学2年ぐらいです。ミニバスで。
TANA : ストリートボールとの出会いは?
RYO : 大学2年生くらいの時にSOMECITY SOULってやつに出て、そこでKKさんと会って。そこから呼ばれるようになった。

TANA : その時の感想はなんか覚えてる?
RYO : ドリブルやばいなってところですかね、一番は。
TANA : もともとドリブルは好きだった?
RYO : 意識してはずっとやってきましたけど、今ぐらいドリブルをつくみたいなのは少なかったかもしれない。
感覚を大事にして、創りあげるムーブ

TANA : STREETBALLに出会って、どういう変化が起こった?
RYO : 何ですかね。細かいところを練習することが楽しいなっていう。それで形も変わってくるし、自分がイメージしている形に近づけるために、やっぱりやらないとそういう形にならないというところに気づいて、東京に出てからはずっとそこを意識して練習していますね。
TANA : どういうイメージをしてる?
RYO : 例えばいいムーブがあった時に映像で見てそれを真似して、自分で動画も撮っておいて、やってる時の感覚と、実際撮って形になってるイメージというか感覚がマッチしているかどうか。
結構その感覚がずれたりするので、それがイメージ通りできるまでひたすら撮って形見てというのを繰り返してやってます。
TANA : その過程に苦しさはあるの?
RYO : 苦しさはあんまないです。ドリブルはあんまないかもしれません。ドリブルつくのが好きだから。
TANA : なんでRYOは、ドリブルにフォーカスしているの?
RYO : 自分が一番インパクトを受けた部分でもあるし、STREETBALLをやってから、そこで見せたいという気持ちがある。
TANA : 理想のハンドラーはいる?
RYO : いっぱいいるすよね。決めれない。
自分のその時の気分というか、リズムとか真似したいなって思う人がいたり。
結構それぞれ毎日違う人見たりする。

TANA : どれぐらいドリブル練習をやってる?
RYO : ドリブルつく日を分けてるんで、行く時は3時間ぐらいですかね。あんま時間を意識してやってないですけど。
自分の中にバランスがあるんで、ドリブルやる一人で入り込む時と対人とかシュート打つ日。今は半々ぐらいすかね。
やっぱり対人やってると意識できない部分を自然に出すために、ドリブルだけをやる日を作って体に染み込ませて。
で対人をやる時はもう無の状態で試すじゃないですけど。
無意識の状態で出たムーブがやっぱ自分にこうマッチしたドリブルっていうか。染み込んだドリブルだなってのがある。
そこのバランスはすごい自分の中では大事だなって。
TANA : ドリ練を続けてことによって何が生まれていくと思う?
RYO : 形として残るっていうか、自分が表現するものになるかなって。
表現ってか自分の中にやってきたことが残るものなかなって思います。ドリブルは。そういう一人でやり続けるものは。
TANA : ドリブルの究極形ってなんだと思う?
RYO : 結構思うのは、突かずにかっこいい。数突けばいいってもんでもないっていうのは最近思って。
いかに一つのレッグスルーで良い形になれるかとか。
やっぱそれがかっこいいなって思う最近は。
ストリートボーラーとして人前でプレイすること

TANA : 人前でストリートボーラーがゲームをする機会が増えている。そこに対して心がけていることはある?
RYO : 結構それはチャレンジはしてたんですけど、なんかうまく自分にマッチしないっていうか、用意してこれをやるっていう状態でゲームに入ることが俺はいい状態になれなかった。
だから、やり続けてそのゲームの中で出たものがやっぱ自分の中でいいものっていう感じですかね。
無の状態で何を出せるかっていうところが一つ自分の中で意識しているっていうか、練習で意識しているところですかね。
TANA : 一番きついときはどういうとき?
RYO : 最近は特にシュートじゃないですかね。
ここ2年長いぐらいずっとそこが一番悩みというか、一番向き合っている。
TANA : ballaholicを体現する位置にいる自覚がある中で、自分がプレイして世の中にどんなものを生み出していくのか?
RYO : まだ全然そんな存在にはなれてないと思ってる。
イメージつかないというか。
TANA : なにが一番ワクワクする?
RYO : ドリブルついてる時は楽しいですね。
ゲームが最近あんまり楽しいワクワクはないですねなんかあんまり。
SOMECITYは特に。
TANA : なんでドリブルついてる時は楽しくて?
RYO : 一人で入り込む時間が好きなのかもしれない。誰かに見られたら良いムーブとか出てこないっていうか。
TANA : でもそれはゲームで生まれるために…
RYO : そうなんですけど。
やばいなって思う相手と戦えてないからなのか、それは対相手としてワクワクがないっていう意味です。ゲームに対して。
あと最近、自分が決めても湧かないんで笑
面白くないなって。ジャンパーが盛り上がらない。
TANA : お前の表現力。キングハンドルズなんてほぼジャンパーだよ笑ジャンパーめちゃくちゃ大事だし、もうあるレベル以上に行くには必須。でも多分何か沸かないことになにかあるってことは沸かせたいのね。
RYO : そうですね。それこそナイトカレッジとかはお客さんの反応が良かったっていうか、あの感覚が最近はないんで。
それが何なのかっていう。
TANA : ある意味RYOっていうボーラーをお客さんも認識し始めて、決めることも想像以上ではないのかもね。うまいことも認識されてて。RYOが打って決まってもそうだよねこれがRYOは普通だよ、みたいなことは少なからずある。
昔の俺らの話で言うとK-TA君が全く沸かなかった。あの若い時代ね。でもAJが面白いこと言って「いやあいつはうめんだ。うまいんだけどうまいことをやっぱ普通にやってもお客さんは別に沸かない」と。AJはその真逆の人だからいかに簡単なことをすごく見せるか。例えば、そこにパス出すのも良いバウンズパスは、別にお客さんからしたら普通のプレイじゃん。AJだったら1回転して出す。
それが別に全てとはいわないけど、面白い考えだなと思った。
RYO : いまベクトルが内に向いてるので、それを外に向けないといけないなと思ってます。
TANA : なんで内に向いている?
RYO : 綺麗にやりたいっていうか、外に出す時に完璧な形で出したいっていう見せ方を気にするところはあるかもしれない。自分が映像を見た時に微妙だなって思うのは嫌なので。自分がいいと思うものを作りたい。
TANA : 自分がいいと思うものが自分のイメージなんだ。
RYO : そうですね。だからお客さんが沸かないとかも、自分としては良い形になってきていて、それがお客さんとマッチしていないだけで。
TANA : むかつくよな
RYO : そうですね。そういうところはありますけど。内に向いているのを外に出さないといけない。
マインド的に、自信がないって状態にはなっているのかなと思いますね。
TANA : なんで自信がない?
RYO : シュートとか。
TANA : やるしかないだろ。でも自信がないことも大事。
